横浜国立大学 コンクリート研究室

第26回コンクリートカヌー大会で総合優勝

2023.03.30


2021年11月13日に第26回コンクリートカヌー大会が開催されました。本校は2006年から毎年参加していますが、長い歴史の中で初優勝を収めることができました。コンクリートカヌー大会とは土木学会関東支部主催の大会で、コンクリートでカヌーを作り、その速度や技術点を競い合う大会です。毎年、高校生・高専生・大学生などの学生らが多く集まります。2020年度はコロナの影響で中止となり、2021年度(今大会)ではオンラインプレゼン大会での開催となりました。

横浜国立大学 コンクリート研究室

今年度のコンセプトは「徹底的な環境負荷配慮」です。世界のトレンドであるSDGsをはじめ、現在環境問題に対する意識は高い水準となっています。土木業界は1つの製品を作るにあたり、多くの二酸化炭素を排出し膨大な材料を使用します。私たちは土木工学をかじる身として環境負荷を配慮することは義務でもあると考えました。

コンセプトを実現するために私たちは「コンクリートの主材料の置換」によって実現を試みました。コンクリートを構成する材料の定義は、セメント・水・細骨材(砂)・粗骨材(砂利)の4つです。この4つのすべてを置換しました。

  • セメント ⇒ 一部を高炉スラグ微粉末
  • 水 ⇒ 海水
  • 細骨材 ⇒ 再生細骨材、IWA細骨材
  • 粗骨材 ⇒ 再生粗骨材、IWA粗骨材

今回は練り混ぜ水に海水を使用しました。一般的にコンクリートに塩分が含まれていることは望ましくないとされていますが、それは鉄筋コンクリートの場合です。鉄筋が入っていないいわゆる無筋という状態では、腐食に関しては無害です。しかし海水には硫酸塩などのさまざまなイオンが含まれており、長期的な観点からは膨張ひび割れなどを検討する必要があります。一方で早期的な観点からは海水によって早期強度が増進されることもわかっています。今回の製作期間は例年の半分(1ヶ月弱)だったため、海水を使用することは合理的だったと感じています。

コロナ禍で様々な組織の伝統というものが失われつつあります。その中で、今回のコンクリートカヌー大会に出場し、優勝できたことは伝統を引き継ぎ新たな歴史を刻むことができました。来年度は2連覇を目指します!

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